野口整体を愉しむ

未来を先どりする野口晴哉の思想と技法

2018-08-25から1日間の記事一覧

整体本来の道を

治療から体育へと大きく舵を切った1964年。先に見た「月刊全生」に続く6月号には、「整体本来の道を」と題する野口晴哉氏の文章に、指導者や会員に向けての新生整体協会の決意が示されている。 「・・私にとっては戦前の落合道場の時期が最全盛の時で、治療…

治療からからだ育てへ

野口晴哉氏が長い治療家としての立ち位置を大転換して、からだ育てへと変貌していく時期に書かれたのが、以下に紹介する「40年の治療を捨てて」(「月刊全生」1964年3月号瀬田道場開館記念号)である。全国の多くの指導者の命を削るほどの努力による新道場建…

完成された技術としての整体操法

以下、野口晴哉氏「整体法の基礎」(28pから29p)からの引用です。 体の問題は理論ではないのです。事実が真理なのです。どんな理論でも、事実によって裏書きされなければ、信じるに足りない。胸椎の八番に愉気をすれば胃の痛みが止まるというのは、誰がや…