野口整体を愉しむ

未来を先どりする野口晴哉の思想と技法

機・度・間

「整体操法高等講座」を読む(2)「間」について

今日の要約は「整体操法高等講座」(昭和42年4月15日)の第二回目です。 <読む>ということは、とても難しいことです。野口氏の表現した言葉に込められた意味を抽象化された概念として理解することの難しさであり、野口氏自身が経験し、獲得した知見や思い…

整体操法の基礎を学ぶⅢ(66)「整体操法講座」を始めるにあたって

I先生。「中等講座につづく講座を始めます。この整体操法講座は、これまでやってきた基本形を体全体、運動系全体の関連の中で、より具体的に展開できるようにする目的で行います。個々人のさまざまな運動の特徴にそって、いかにして整体指導を行っていくかに…

整体操法の基礎を学ぶⅡ(65)各体癖の特徴とその矯正法

I先生。「今日は体癖とその矯正法を概観しておこうと思います。」 12種類の体型の特徴 第一種 上下型 1.頭の系統で、一応頭で考えないと身体の働きにならない。頭が身体を支配する。 2.力が前にかかる傾向。下を向くと後ろにかかる。 3.D5から上が弛まない…

野口整体の基礎を学ぶⅡ(64)「勢い」ということ

I先生、「これまでの講座で皆さんに覚えてほしかったのは、体のなかにある力、これを一応「勢い」と呼んでおきますが、この「勢い」の使い方とその処理ということが、中等講習での重要な課題としてずっと流れていたものなんです。そこで今日は、まず「勢い」…

整体操法の基礎を学ぶⅡ(50)いつ、どのように放すか

操法において弛めるということの第一は相手の気を抜くということである。相手の心に抵抗を起こさせるのは下手であって、病気は絶対に治せるというと、治せるものなら治してみろ、という心が起こる。そういうのは、相手の無意識の抵抗を呼び起こす。無意識の…

整体操法の基礎を学ぶⅡ(49)肩の緊張を弛める

I先生「前回、体を弛める方法一つとして、腹部操法をやりましたが、体を弛める方法は他にもいろいろあります。すでにやってきた肋骨挙上もそうですし、後頭部への愉気を用いることもある。いずれも呼吸の問題を通して、弛めるという練習をしてきました。なぜ…