野口整体を愉しむ

未来を先どりする野口晴哉の思想と技法

潜在意識教育

「整体操法高等講座」を読む(19)子供の操法(7)

私の引用癖は相変わらずで、今日は内田樹氏の昨日(2019.4.15)のブログをそのまま引用させていただきます。私のブログは、自分自身の備忘録の一面もありますので、読者の皆さまにはお許しをいただくこととして・・・ いつも内田氏のことばは、私が表現した…

「整体操法高等講座」を読む(18) 子供の操法(6) 潜在意識指導

野口氏の方法の際立った特徴の一つは、目の前の実際の人間の運動系を丁寧に観察するところにある。その観察は、まず相手の体に触れ、その体から得られる情報(筋の硬直状態、硬結の位置、体の他の部分の硬直との関係、呼吸や脈、体周期など)を基礎にして、…

整体操法の基礎を学ぶⅡ(54)痛み、苦しみの心理について

I先生。「前回は痛みの質の違いや、その利用について説明しましたが、今日は、もう少し踏み込んで、痛みや苦痛が我々にとってどのようなものかを考えていきたいと思います。」 痛みは、一般的に言えば、誰もが嫌がるものです。ところが、実際には痛みや苦痛…

整体操法の基礎を学ぶⅡ(53)痛みの質の差異とその利用

整体操法の世界がもつ魅力やその難解さは、それぞれに異なる個々人の「感受性」を対象に働きかけるという、これまで、ありそうでいて存在してこなかった方法によっている。 「心それ自体」を対象に言葉を持って働きかけるというのでもなく、「体それ自体」を…

整体操法の基礎を学ぶⅡ(52)ムチウチ症と被害者の心理

ムチウチ症という病名がつく前から、車の追突事故は沢山あった。それが病名がつくようになったら急にその数が増えてきた。それは冬は寒いという観念現象と同じで、ぶつけられたのだから頸が狂った筈だ。狂ったのだから手が痺れる筈だ。痺れているからムチウ…

整体操法の基礎を学ぶⅡ(51)整体指導とは何か

I先生「前回は機と度と言う問題についてやりました。押さえる場所は処の問題で、初等の問題であるが、押さえた場合に、それをどの程度耐えるか、保つかということが度の問題で、放す時機を得るというのが機の問題です。今日は、そのことを踏まえながら、整体…